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皮膚と脳の関係「皮脳同根」

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皮膚と脳の関係「皮脳同根」


小瓶

フェイシャルエステと皮脳同根

「皮脳同根(ひのうどうこん)」と言う言葉があります。
これは、私たちの 皮膚と脳は同じ根をもつため密接に繋がっているという意味を表した言葉です。

美容と健康に関心も持つ人々の間で、皮脳同根とフェイシャルエステが注目されています。
これは、外見や肌の美しさを追求するだけでなく、内面の健康や全体的な美容に着目したトレンドとして、 多くの人々に支持されています。
ここではその特徴や魅力、効果についてお話しします。

私たちの肌は脳と密接に関連しており、肌状態が脳や内臓の健康に影響を及ぼし、 肌荒れやニキビなどの肌トラブルを引き起こすことがあります。
これは、不安や悲しみ、怒りなどのストレスによって自律神経のバランスが崩れ、 肌に栄養を送る毛細血管の血流が悪くなったとともに、 脳の不安定さが肌に影響を与えたと考えられます。
逆に肌をきれいに保つことが脳や内臓の健康をサポートすることにもつながります。
皮脳同根の考え方を取り入れた美容法として注目されているのが、フェイシャルエステです。

フェイシャルエステは肌だけでなく全体的な健康にも着目しています。
例えば、フェイシャルマッサージは、リンパの流れを促進することで、 老廃物や余分な水分の排出をサポートし、顔のむくみを解消したり、顔の引き締め効果を高めたりするとされています。
また、肌に必要な栄養を補給する美容液やパックを使用することで、肌の保湿や栄養補給を促し、肌の張りや弾力を改善する効果も期待されています。

さらに、 フェイシャルエステはリラックス効果もあります。
ストレスや疲労は肌に悪影響を及ぼすことがありますが、リラックスすることでストレスを解消し、リフレッシュされた肌の状態を作ることができます。
また、血行促進や自立神経のバランスを整えるなどの効果もあり、全体的な健康にも良い影響を与えるとされています。





脳や皮膚の細胞

赤ちゃんとなる受精卵は、お母さんのお腹の中で細胞分裂を繰り返しながら成長していきます。
そして3週目には胚葉(はいよう)と呼ばれるものができます。
この胚葉は外側から外胚葉、中胚葉、内胚葉と呼ばれる3層の細胞層から成り立ち、ここから様々な器官が作られるのです。
この外胚葉から作られるのが、中枢神経(脊髄など)や末梢神経、感覚器(目、耳、鼻、表皮)などといった脳や皮膚です。
このことから 脳と皮膚の誕生は同じ胚葉ということが分かりますね。
マッサージなどで皮膚に触れると脳が気持ちよく感じるのは、皮膚と脳が同じルーツだからです。





エステ

触れることの効能

自分で自分を触れるのと人に触れてもらうのとでは全然違いますね。
例えばくすぐったさが典型的です。
自分を自分でくすぐっても全くくすぐったくないのに、人にくすぐられるとくすぐったくてしょうがないですよね。
触れること、触れられること、私たちは、なぜ心地よく感じるのでしょう?




赤ちゃん

オキシトシンという物質は母乳の分泌を促したり、陣痛を誘発するなど、妊娠や出産時に女性の体内で働く大切な機能があります。
また、乳幼児の母子関係では、母親が赤ん坊に多く触れたりマッサージをすると乳児の体重の増加が早く 免疫力が高まる一方で触れる母親の胎内でもオキシトシンが分泌されて、愛情が深まるという効果が確認されています。
このような働きからオキシトシンは愛情ホルモンと呼ばれています。

オキシトシンの分泌を促すのに最も効果があるのは「触れること」。

効果が長期間続くのが特徴で、幼少期に両親に多く触れられた子供は将来に渡って情緒が安定し、攻撃性が低減し、社交性が高まることが分かっています。
幼少期に身体接触が不足して情緒不安定の傾向にある園児も、スキンシップを多くする遊びを取り入れることで、問題行動を減らすことができると言われています。
高齢者施設やがん患者の方へのマッサージにより 安眠や苦痛の緩和、疲労感やストレスの緩和などが報告されています。
さらに施術者の体内でもオキシトシンが分泌され、 ストレスホルモンや血圧の低下も分かっています。

「触れること」と「触れられること」は相互に影響を与え合うからなのでしょう。



指先に思いを込めて

手

指先で「肌に触れること」を大切にしてきたサロンケア。
「美しくしてあげたい」という想いは、脳から神経、指先を通して、触れた相手に伝えられていきます。
「手は心の脳」という、哲学者カントの言葉があるように、手指には脳からの指令が密に届いており、繊細に感じるだけでなく、 「想い(=脳)」を伝え表すと言われています。

サロンケアでは「触れられる」という感覚の中から、「心地よさ」を得て、皮膚から神経、脳に伝わって「安堵感」へと変化します。
さらに脳から全身へとその感覚が広がり、スキンケアとともに深いリラクゼーションを感じることができます。

サロンケア技術とは単なる美顔法ではなく、指先から相手にメッセージを伝え、心身のバランスを整えながら美しさを導き出していくものと言えるでしょう。

「アクティブタッチ(能動的知覚)とは、指先を動かしながらものに触れ、繊細な差異を感じ取ることで、 触れたときの皮膚感覚と、指先の運動感覚の2つの情報を処理する非常に高度なシステムです。
エクスフォリエーション(角質ケア)で使う中指は、指の中でも最も感受性に富んでいるため、肌状態を繊細に感じ取ります。
また、顔に対しての圧も適切であるため、同時に心地良さをもたらします。



心地よさを伝えるリズム

ペンフィールドの脳地図に描かれるように 顔や唇、手は他の身体の部位より、感覚が繊細であると言われます。
実際に同じ人の皮膚でも、部位によって触れられた時の感覚は異なり、顔は腕より感受性が高く、より気持ち良さを感じていることが分かります。

また、触れる速度が心地よさを左右しており、 1秒に5cmほど動かす時が最も気持ちよく、それより速すぎても遅すぎてもきもちよさが低減してしまうことが実証されています。
この速度は、泣いている赤ん坊をさすったり、マッサージをする時の手の動きの速度に近く、私たちは経験的にそのリズムを体得しているとも言えます。

脳地図
(手や顔は情報量が多いので面積が多くなっています。)

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